「マーセナリーズラメント 銀狼と巫女を廻る七つ星」をやり込み要素である試練の迷宮まで難易度マニアックでクリアしたので感想やレビューを書いておきます。
本作品はマーセナリーズサーガシリーズの最新作となりますが、以前からずっと気になっていたものの中々手が出せず、僕自身は今回マーセナリーズシリーズ初体験となります。
厳密には、「ラメント」をプレイする前に「ブレイズ」「リバース」と3作品一気にプレイした形です。
皆がドラクエモンスターズ3などで盛り上がる中、一人チマチマと魔法品(最強装備用の素材)収集など行っていました。
実は「ウイングス」も購入したのですが、システム面や操作性などプレイ感が流石に古くさ過ぎて途中で投げちゃいました。
ゲーム概要
タイトル | マーセナリーズラメント 銀狼と巫女を廻る七つ星 |
メーカー | ライドオンジャパン |
ジャンル | タクティカルシミュレーションRPG |
対応機種 | Switch/PS4/PS5 |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | B(12歳以上対象) |
発売日 | 2023年2月9日(switch)、4月19日(PS4・5) |
コロデア病という人をゾンビ化させる謎の疫病が大陸中に蔓延。
ゾンビとなった人々は、生きている人々を襲うように。
傭兵たちは、ゾンビ退治の汚れ仕事に明け暮れることになった。
そんな中、銀狼傭兵隊の隊長ヨハン(主人公)はある日、死神と名乗る男に遭遇し、「凶兆が最も高まる100日後、逃れられぬ死が訪れる。」という死の宣告をうける。
死神をなんとか退けたヨハンは、不思議な能力で疫病に倒れた人々を癒して回っているという一人の巫女アマーリエと出会う。
傭兵として戦いを続ける事に目的を見失っていたヨハンは、この巫女を守りコロデア病に苦しむ人々を救うことが自らの使命であると考えるようになる。
そして、アマーリエと共に人々を救う旅を続けながら、100日後に迫る死の運命に立ち向かう。
総評
結論から入ると、コスパ抜群の良ゲーです。
ゲームの中身としては、タクティクスオウガやトライアングルストラテジーなどを簡易化した感じで、複雑なギミックなどは一切ありませんし、ストーリーも薄味ではありますが、タクティカルRPG/SRPGの楽しみを戦闘に求めている人にはおすすめできる作品です。
逆にストーリー重視の人にはあまりおすすめできません。
価格は定価2,000円+消費税とお手頃価格で、シンプルな内容ながらエンディングの分岐が4パターンもあり、すべて回収+やり込み要素までクリアすると合計5~60時間程度は遊べるため、非常にコストパフォーマンスに優れる「こういうので良いんだよ」を体現した作品です。
価格が価格なためイマイチな点も幾つかありますが、それらを踏まえてもタクティカルRPG/SRPGに飢えている人にはおすすめできる作品です。
良かった点
やる事がシンプル
煩雑な編成作業や長ったらしいムービーが無く、戦闘に重点が置かれていてシンプルなゲーム性でSRPGの「戦闘」が好きな方におすすめできます。
特定のキャラに依存しない
主人公とヒロインは性能的にやや優遇されているものの、キャラごとの能力差が割とフラットで、特定のキャラが無双するのではなく、一人一人に役割が分散されている点は良いと思いました。
コスパが良い
上記の総評と重複しますが、定価で2,000円+消費税で買えるのに、ストーリーを追うだけでも4周分(遊びたいかは別として)遊べます。
やり込みを入れると合計50~60時間は遊べる大ボリュームです。
イマイチな点
エンディングの分岐が多い
良くも悪くもシンプルなこのゲーム性で4種すべてのエンディングを回収するために4周するのは正直しんどいと感じました。
特に耐性装備(やり込み向けの装備)が整った後の周回は、ただ作業としての戦闘をこなすだけとなりキツかったです。
ただし、高難易度ではなく通常の難易度でストーリーを追うために4周するだけならそこまで苦じゃないかもです。
キャラ育成の自由度が低い
2,000円のゲームに求めるのがそもそも間違っているのですが、キャラ育成の自由度はほぼ皆無と思って良いです。
キャラごとにクラスチェンジできる上級職・特殊職が各2種類ずつに固定されており、合計4種類の中から選ぶ事しかできません。
クラスによって装備できる防具の種類に制限があるため、高難易度攻略用の耐性装備を整える場合は、さらに選択の幅が狭まります。
クラスチェンジの際の装備付け替えが面倒
クラスチェンジする度に装備が全て外れて、付け直さないといけない点は明確に面倒だなと思いました。
装備セットを記憶しておく機能とかあれば良いなと。
戦闘が冗長になりがち
敵がバフ技や回復を多用するせいで、敵のターンが無駄に長く感じる場面が結構あるなと思いました。
また、高難易度になるほど敵のHPも増えますが、元々高いHPに加えて回復技を多用するため、戦闘が冗長になりがちな点はストレスでした。
あと、最後敵1体を残して各マップに設置された宝箱を回収する作業が苦痛でした。